2023.06.15 HELLO! STUDIES 健康・ケア / その他 / 西宮阪急店 / うめだ阪急店 /
この季節、人の食中毒喚起はよく耳にしますが、犬も食中毒になるのをご存じでしょうか?これからの時期に気を付けたい犬の食中毒についてご説明します。
犬も人と同様、食中毒に感染することがあります。食中毒は食物や水などに付着した雑菌が繁殖し毒素を作り出し、その毒素を体内に取り入れてしまうことで起こります。犬の胃酸は人間と比べると強酸性(pH1.5~2)で、食中毒の原因となる雑菌を胃の中で殺すことができるといわれていますが、雑菌によって作られた毒素までは胃酸で殺すことはできません。普段は体内に入ったとしても問題ない菌やウイルスから、ある条件下で毒素が増殖し大量に体内に摂取することにより、食中毒を引き出すことがあります。特に体力が弱いパピーやシニア犬の場合は、殺菌能力を持つ胃酸が弱くなったり、胃酸そのものの分泌量が少なくなったりしている場合がありますので注意が必要です。
下痢や嘔吐が見られますが、これは身体に侵入してきた毒を体外に排出するための自然な行為です。しかし、脱水症に注意が必要です。また、発熱(犬の平熱は39℃前後)や泡を吐く、貧血、血尿なども現れ、食中毒の疑いがある場合は早急に動物病院で診察してください。この時、「何を」「いつ」「どれだけ食べたのか」を獣医師に伝えられると適切な治療が施せます。
一番多いのがドライフードからです。ドライフードは開封した瞬間に酸化がはじまり、湿気等を吸い込むだけでなく空気中に浮遊する雑菌などが付着することもあり、梅雨の時期は湿気が多くカビが繁殖する原因になりますので注意が必要です。特に梅雨から夏にかけては十分に保管に気を付け、2週程度で使い切るこが大切です。
水飲みボウルやボトルの先の球にはヨダレや毛などが付着し、雑菌が繁殖増殖することで食中毒を引き起こすことがあります。食中毒を起こさないためにも、毎日の水の入れ替え、水飲みボウルやボトルの先の球の洗浄(特に金属は煮沸消毒)が重要です。
おやつ入れは密閉されているため、雑菌が入ると繁殖しやすくなります。おやつ入れは毎日の洗浄と1日で与えきれる量のおやつ入を入れ、余った場合は破棄することが食中毒防止になります。
特に口から入るものや触るものは飼い主さんが十分に注意することで、食中毒のリスクを減らせます。