2023.05.08 HELLO! STUDIES 健康・ケア / その他 / 西宮阪急店 / うめだ阪急店 /
飼い主さんの声をよく聞きます。免疫力とは、病原菌やウイルスなどの異物から体を守る免疫細胞のことです。汚染物質や老廃物などを排泄するのも免疫の役割で、免疫が下がるとアレルギー症状が出たりします。
免疫力を上げるとは、これらの免疫細胞を活発化させてしっかり働くようにするということです。免疫細胞は加齢やストレス、偏った食生活などに弱いため、活発化させるにはこれらの原因を取り除き、免疫細胞がよろこぶ行動や食事を取る必要があります。
①代謝・体温を上げる…適度な運動で代謝や体温を上げることは免疫力を上げることにつながります。
免疫細胞のなかには、異物が入り込んだときに抗体を作るよう指令を出すT細胞と、T細胞の指令を受けて抗体を作り出すB細胞というリンパ球が存在するのですが、リンパ球は体温が上がると増えて活発化する性質があるためです。また、酸素カプセルで体内の酸素量を増やして、細胞一つ一つを元気に活動させるのも一つの方法です。
②バランスの良い食事で腸内環境を整える…腸内には約7割の免疫細胞が存在し、バランスの良い食事は腸内環境を整えるのに非常に重要です。
善玉菌は免疫細胞と協力し悪玉菌の侵入・増殖を防ぎ、有害物質を排出するサポートをするので、善玉菌が多いと免疫力が上がります。免疫細胞や善玉菌を活発化させ、免疫力を上げる栄養素は、ビタミン(A、B群、C、E)、ミネラル、タンパク質などです。
LPS(リポポリサッカライド)という成分が免疫力を上げることに大きく役立つことがわかってきました。日本では「糖脂質」とも呼ばれ、体内に入り込んだ異物を食べて排除したり、異物の情報をT細胞に伝えたりする役割を持つマクロファージという免疫細胞と結合して、活性化させる性質があり、免疫を上げる効果があることが判明しています。LPSは特に、胚芽や野菜類の皮に多く含まれているので、玄米や野菜を皮付きのまま与えるのがお勧めです。また、海藻類やきのこ類にも多く含まれていますので積極的に与えるのも有効です。
『丈夫な免疫細胞を作ること』と『免疫細胞が働きやすい環境を作ること』なのです。適度な運動とバランスの良い食事などの合わせ技で、免疫力を上げることが重要なのです。