HANKYU Hello DOG HANKYU Hello DOG

【フードコラム Vol.39】シニア犬の食事にお勧めのトッピング

2023.03.18 HELLO! STUDIES 健康・ケア / その他 / 西宮阪急店 / うめだ阪急店 /

若いころは何を食べても元気だった愛犬も

シニア期になるといろいろとカラダに不調が現れ、食事にも少しずつ影響してきます。シニア犬は筋肉量の低下や自律神経のバランスの乱れによって、カラダが冷えやすくなり、免疫力が低下し、病気の悪化や感染症にかかりやすくなる傾向が見られます。シニア犬の食事のポイントは、必要な水分量(一日に体重の10%)の摂取、低脂肪で良質なタンパク質(特に必須アミノ酸BCAA  Branched Chain Amino Acid;(分岐鎖アミノ酸)を与えることが重要ですが、それに加えて手軽にできる『シニア犬の食事にお勧めのトッピング』をご紹介します。

①乾燥ショウガ

ショウガは乾燥ショウガにすると、身体を芯から温める生薬に変わり、冷え性改善にお勧めです。味に敏感な愛犬にはシナモン粉でも有効です。ただ、生のショウガは、一時的に身体は温まるものの、最終的には体温を発散します。そのためシニア犬には、より症状を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。

②大葉(シソ)

大葉は精神を安定させるカリウムや体内でビタミンA(皮膚や粘膜を強化しバリアする)に変換されるβカロテン、食物繊維などを多く含み、犬が生で食べても大丈夫な食材です。発汗解熱作用、整腸作用、抗炎症作用の機能が備わっていることが知られ、季節の変わり目で調子を崩した時や胃腸の働きを回復させる作用もあります。ただ、与え過ぎると、下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性もありますので注意が必要です。(体重5kgで一日2枚程度)

③パセリ

パセリには豊富に含まれるビタミンA、C、Eは「ビタミンエース(ACE)」とも呼ばれ、一緒に摂取することで活性酸素から体のサビつきを予防し老化予防につながります。また、悪玉(LDL)コレステロールから体を守る葉緑素(クロロフィル)やアピオールという芳香成分も含まれており、食中毒の予防や、口臭の防止効果があるといわれています。細かく刻んでふりかけにすれば手軽に与えられますし、乾燥パセリも有効です。

④eugreen鶏肝と根菜スープ

鶏肝はスタミナ補給や貧血改善、食欲増進にお勧めの食材で、鉄分(赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ役割を担うミネラル)やビタミンA、ビタミンB群(体内でエネルギーを作り出すエネルギー代謝に欠かせないビタミン)が多く含まれています(ただし、チキンアレルギーのある子は注意が必要です)。また一緒に入っているカボチャはβカロテンが多く含まれ、外部からの細菌やウィルスの侵入を防ぐ効果があります。

食べることは元気を保つために最も大切なこと

特にシニア犬の食事は、体調や嗜好の変化を観察して、愛犬に寄り添った食事を与えることが重要なのです。

2023年3月10日発行 CUUN 3月号の掲載

阪急ハロードッグ フードコンシェルジュ

ペット栄養管理士  坂田 正次