2022.05.01 健康・ケア / その他 / 西宮阪急店 / うめだ阪急店 /
そんな気持ちと反比例するように、春はかゆみなど皮膚トラブルが多くなるシーズンです。犬の皮膚トラブルはヒトと同じで春に多く、そのひとつが「ゆらぎ肌」です。「ゆらぎ肌」とは、温度・湿度の変化にうまく適応できずに皮膚の表皮のバリア機能が低下し、一時的に皮膚が敏感になっている状態のことで、花粉や紫外線などの外部刺激も原因のひとつと考えられます。3月頃から紫外線の量が急激に増え始め、特に皮膚を傷つける紫外線A波が一年で最も強く、また、花粉の飛散量も増えるため、くしゃみや目のかゆみなどのアレルギー反応を起こすことがあります。愛犬の皮膚も同じことが起き、アレルギー反応として、かゆみ、乾燥などのトラブルが起こります。
「腸内環境の改善」です。腸内環境が悪いと代謝が乱れ血行が悪くなるほか、消化不良により下痢などを引き起こす可能性があります。善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂取することで、より効果的に腸内環境を整えることが可能です。また、「ゆらぎ肌」のシーズンは「多脂肪、栄養過多」の食事を避け、ビタミンB群(代謝を助ける栄養素で、豚肉やキノコ類に多く含まれる)や、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンA、C、E(ビタミンACE(エース)ともいわれ、一緒に摂取することで、抗酸化作用を高め免疫機能を高める作用が期待される)を意識して与えることが効果的です。ドッグフードにプラスして、それらを足したり引いたりすることが大切です。サプリメントの活用についても、特定の栄養素に偏ったり摂り過ぎたりすると、アレルギーの発症にもつながるので気をつけてください。
お散歩を増やして足腰を鍛えることで血行促進すること、さらに必要な量の水分摂取を行い、体内水の循環を適切に行うことが大切です。犬は一日に体重の10%の水分が必要で、逆に言えば一日に同量程度の体内水を入れ替えなければならない動物です。体内水は通常、犬は約21日(ヒトは約28日)で入れ替るといわれていますが、循環が鈍ると、かゆみなどの症状を招く恐れがあります。かゆみを抑える方法のひとつとして、ハッカ油を微量にまぜたお水(ハッカの葉に含まれるメントールには、高い抗菌性があることで知られています)などでカラダ拭き清潔なカラダを保つことが重要です。
トラブルを未然に防ぐことにもつながります。「あれっ?」と思ったらすぐにケアをしてあげてください。先手必勝が皮膚をトラブルから守る最大の秘訣です。