【フードコラム Vol.23】愛犬も食欲の秋!秋の味覚を楽しんでみては
2021.12.11
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秋と言えば「食欲の秋」
秋の食材は美味しいのはもちろん、健康に良いとされる食材も多いようです。飼い主さんは、秋が旬な食材を愛犬と一緒に味わいたい、愛犬にも秋の食材を食べさせてあげたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、愛犬にもぜひ与えたい秋が旬の食材や、愛犬には与えてはいけないNG食材をご紹介します。
秋の食材の代表と言えば、さつまいもです。
さつまいもは栄養が豊富で、主成分は炭水化物。エネルギー源となります。また、ビタミンや食物繊維が豊富なので、便秘の愛犬などには特に良いかもしれません。愛犬に与える際は、焼いたり茹でたりして火を通し、おやつや食事のトッピングにするのがお勧めです。ただ、食べ過ぎると肥満や腸内にガスが過剰に溜まってしまう可能性がありますので注意してください。
カボチャも犬に与えても良い秋が旬の食材です。
炭水化物、食物繊維、ビタミンなどが豊富で、栄養価が高い食材です。ドッグフードをあまり食べなくて、カロリー摂取が難しいシニア犬や便秘の子などにカボチャはお勧めです。また、貧血防止にもなる鉄分や、皮膚や被毛に良いとされるβカロテンも含まれていますので、病中病後の愛犬にも最適です。与える際はやわらかく茹でて、細かく刻んで与えるようにしてください。茹でるのが面倒な場合は、カボチャを水で濡らしてラップでカボチャ全体を覆ってレンジでチンしてもやわらかく仕上がります。やわらかくなったカボチャをつぶしてマッシュにして、皮は細かく切って、それぞれをドッグフードにトッピングするのもお勧めです。ただし、さつまいも同様にカボチャを与える際は、与え過ぎによる肥満には気をつけてください。
また、シメジやマイタケなどのきのこ類も秋の食材のひとつで、
9割が水分で脂質はゼロに等しく、とても低カロリーで、食物繊維、ビタミンB類、ビタミンD2、ミネラルが豊富です。きのこ類には、食物繊維の一種「βグルカン」が豊富に含まれ、免疫力を活性化して、からだを守る能力を向上することが知られています。食べやすい大きさに切り、焼いたり茹でたりして火を通し、食事のトッピングにするのがお勧めです。
反対に、秋の風物詩の銀杏は、独特な香りがある食材です。
ヒトにとっては栄養豊富な食材ですが、銀杏は犬に与えてはいけないNGな食材です。銀杏にはギンコトキシンという成分が含まれ、犬にとって中毒症状を起こすこともある危険な成分です。銀杏を犬が誤って食べてしまった際の中毒症状として、下痢や嘔吐、けいれん、めまい、呼吸困難に陥って死に至ってしまうこともあります。万が一、口にしてしまった場合は、すぐに獣医師に相談してください。秋の公園や散歩道でイチョウ並木がある場所は、銀杏が足の踏み場もない程たくさん落ちている場所もあります。お散歩の際には愛犬が誤って銀杏を食べてしまわないよう、細心の注意をしてください。
涼しくなり、食欲も増す秋。
飼い主さんにとっても愛犬にとっても楽しい季節です。美味しくて健康にも良い秋の食材を愛犬にも与えてみてはいかがでしょうか。
2021年11月10日発行 CUUN 11月号の掲載
阪急ハロードッグ フードコンシェルジュ
ペット栄養管理士 坂田 正次